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スタディツアー体験談

岩下光恵さん

田嶋智裕さん

友野重雄さん

羽田ゆみこさん

平澤直人さん

薮下 直子

宮脇由里子

阿部興二

佐藤祐三

 


今年もスタディーツアーに参加して 
佐藤祐三

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伸びすぎたマンゴーの枝を切る佐藤さん。
落ちないか、見ているみんながヒヤヒヤ・・・・。

 去年に続き今年も8月23日から2週間、スタディツアーに私と阿部興二君、高橋直幹君の3人で参加しました。今年は江戸川中央ロータリークラブの池田正孝さんも水牛2頭をおみやげに、5日間だけ参加してくれました。池田さんの父親は軍医さんで、レイテで戦死したということで、東京出身者で構成されていた第一師団の野戦病院跡地と、リモン峠の第一師団の墓地に生花をささげ、阿部興二さんが般若心経をとなえ、ご冥福を祈ってきました。
 海外旅行のメリットの一つに日本の良さを見直す、普通気付かないことでも海外で気付かされることも多い。また50年も前のなつかしい生活を思い出すことも多い。特に フィリピンの農村に入れば、私が子供のころ経験した農業、生活がそのままに思い出すことばかり多くあり、日本の急激な進化が実に私たちの年代で(s14年生れ)進んだことが実感させられます。

 今度の旅行にはオルモックベイロータリークラブとの 協定書を結ぶおおきな目的がありました。これは鶴岡東ロータリークラブとオルモックベイロータリークラブが協同して、ロータリー財団に補助金を申請してゆこう、という目的の協定書になります。この目的をはたすため5日早く出発し、ベイロータリーの例会に出席しました。幸運にもエスカロン会長は弁護士であり、財団のプロジェクト、「未来の夢計画」にも精通していたため、問題なく話は進められました。1週間後協定書が作成され、調印式でお互いにサインをして、記念写真を撮り、今回のレイテ行の目的をほぼ達成しました。これはレイテカラバオファミリー代表のマラーテ判事さん、東京の竹見智恵子さんの指導があったからこそできたことす。
 今年は東京から来た戦地の慰問団、宮内会の人たちと懇談する機会もありました。親しい身内が戦死したこのレイテに2年に1度は墓参りに来るといっていました。レイテ戦の研究者ばかりで、江戸川の池田さんも同席できたらよかったのになあと思いました。
88歳になるワニータさんの生きた戦争中の話を聞く機会もありました。日本兵との交流の話など、英語で話し竹見さんが通訳をしてくれました。

 また今回は、世界一といわれる、ドンゴナンの地熱発電所も見学することができました。ここの発電量はフィリピン全土の37%を賄っているといわれ、日本も火山国であり、いま原発問題でゆれている中、興味ある施設でした。しかもこれは日本のODAで出来た施設ということです。この施設は簡単には見学することは出来ない、前日にカナンガ町の環境課長に会い、次の日カナンガ町長に根回しをし、やっと許可を受けていったのですが、これはカラバオファミリーの事務局長のティム君が進めてくれました。道路の途中に検問所が3カ所もあり、オリエンテーションを2回も受け現場にたどり着くまで大変な時間がかかりました。亜硫酸ガス等の公害を出していると疑われているからこそ、これだけ厳重な規制をし、職業訓練学校の運営など地域に貢献することを色々とやっていることを宣伝していました。現場には水蒸気を冷やした廃液が硫酸銅を含んでいるらしく、青い色の不気味な廃液の人工池があり、この水が何処で処理されているのかわかりませんでした。しかし私は放射能と違いこの処理はそんなに難しい問題ではないと感じましたが、何故にあんなに厳重に隠すのか不思議にさえ思いました。

 カナンガ町リボンガオにあるカラバオ農園にも行きました。ここが6ヘクタールの自作農地を持つNGOカラバオ農園であり、レイテ島農業のパイロットを目指してスタート、マンゴーの木100本を植えて6年目になる。ティム君が住居をかまえ水田と少しの野菜をも作り始めていました。大きな夢と、多くの問題をかかえ苦闘していたように見えました。私にはどこから手をつけたらいいか皆目見当も付きませんでしたが、取りあえず、マンゴーの木があまりにも繁茂しており、これでは太陽の光が当たらないので剪定をしなければ、花も咲かない。ノコギリを借り木に登って枝を徹底して払ってやりました。1本だけでしたが、すっきりしたので、皆さんが剪定の大切さがわかったようでした。今までは有機農法、自然農業を標榜し、管理は何もして来なかったように見えました。私はロータリークラブには入っていますが、農業をやってきましたので見えることが多くあります。しかし長くなるのでここで止めます。
 昨年から鶴岡東ロータリークラブの継続事業として、レイテ島へ水牛を贈る国際奉仕事業に取り組んできました。今年からは財団委員会の下部に、カラバオプロジェクトチームを作って、7人のメンバーでこれに取り組んでおります。

代表の阿部興二さんがこの「未来の夢計画」に熱心に取り組んでおり、研究もしております。また理事会のなかで、「カラバオのことはプロジェクトチームに任せるから、いちいち理事会にかける必要はない」と決議してもらったことも大きな支えになってきたと思われます。



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