水牛家族って? どんなところ? マンゴー・プロジェクト レイテ・グッズ オルモック物語 スタディ・ツアー 水牛家族通信 入会の方法



No.10 ティム君一家の暮らしが始まりました
No.11 トンナゴンの空は泣いていた
No.12 いよいよ土地探しも終盤に
No.13 わぁッ、びっくり!不発弾!?
No.14 小農家組合のリーダー、ヴェロニカさん
No.15 マニラに地主のタンさんを訪ねたけれど……
No.16 急転直下土1地がわたしたちのものに!
No.17 大きい夢に向って、小さい歩がはじまります
No.18 地すべりの村、希望と絶望が背中合わせ
No.19 <地域デビュー>をはたしました
No.20 軍の広報官とご対面
No.21 キャンプ・ドーンの司令部を訪ねる
No.22 フィリピン中で深刻な米不足
No.24 レイテ戦の記憶を無駄にしないために
No.25 ミセス・ティストンのお宅にホームステイ
No.26 ODAで得をするのはだれ?
No.27 ーご近所さんをクリスマス・パーティにー
No.28 破壊が進んだ環境の再生をめざして
No.29 子どもはみんなアーティスト
No.30 抗日ゲリラの歴史・アミハン君の戦争−その1
No.31 抗日ゲリラの歴史・アミハン君の戦争ーその2
No.32 抗日ゲリラの歴史・アミハン君の戦争ーその3


子どもはみんなアーティスト



リボンガオの農園滞在の楽しみのひとつは、近所の子どもたちとの交流です。去年暮れの青空クリスマス・パーティに味をしめ(?)、青空アート教室を開くことにしました。今回も子どもたちは喜んでくれるでしょうか。
さて、出し物は何にしようかと考えましたが、わたしにできるアートといったら、好きな切り絵くらいです。切り絵なら、ただ色紙をハサミで切って台紙に貼るだけだから、はじめての子どもにも取組みやすいでしょう。
そこで、ティム君といっしょに町に行き、大きいサイズの色紙、白い台紙、はさみ、ノリなどを用意しました。このあたりの子どもたちは経済的な理由から、学校に行っていない子どもも多いので、そんな子どもたちも参加しやすいよう、土曜の午後に開くことにしました。

◆眼を輝かせて切り絵に挑戦
当日、始まる30分前には、次々と子どもたちが集まってきました。ティム君の家から大きな机を運び出し、さぁ、切り絵教室のはじまりです。オルモック教会のチャリートさんが通訳として手伝ってくれることになりました。
切り絵のやり方はとてもかんたん。好きな色の紙を、好きな形に切って、台紙の好きな場所に貼っていきます。イメージが湧かないな、と思ったら、まわりの畑や山や野菜や犬や水牛をよく見ましょう、きっとイメージが湧いて、手が動き出しますよ。わたしからの説明はそれだけです。
すぐに手が動き出す子、首をひねっていてなかなか始めない子、でも、みんな一生懸命で取り組んでいます。ゆうべ、もしかしたらだれも集まってこないかも……、と心配していたのがウソのようです。日本の子どもとちがって習い事のチャンスがほとんどないので、アート教室ってなんだろう、ちょっとのぞいてみようと好奇心が動いたのでしょう。

それにしても、出来上がっていく過程を見ていると、どの子も感心するほどアーティスティックです。四角や三角や丸を上手に組み合わせ、バランスよく貼付けていきます。色使いのセンスも抜群!カラーでお見せできないのが残念なくらい。
切り絵が出来上がった順に、ひとりひとり作品を手に写真を撮りました。作品は家に持ち帰って、家族に見てもらうことに。切り絵を介在にして、親子・兄弟で会話が弾めばいいな、と思ってのことです。
そこへ、ティム君のお連れ合いのジーンさんが大鍋いっぱいのスナックを届けてくれました。カモーテ(さつまいも)や豆入りのライス・スープ(お粥)のおいしそうな匂いがします。子どもたちはみんな大喜び! カップにたっぷり入れてもらい、思い思いにおいしそうに食べていました。
キミたち! いい午後を過ごせたかな?




 




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